Japanese
English
特集 外科臨床における病態別栄養
熱傷の栄養管理
Nutritional management for thermal burn
長谷部 正晴
1
,
鈴木 宏昌
1
,
森 栄五
1
,
小林 国男
1
Masaharu HASEBE
1
1帝京大学救命救急センター
pp.625-631
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210353
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重症熱傷では著しい代謝の亢進と体蛋白異化がみられる反面,代謝基質に対する利用能は大きく障害されている.著者らは,代謝・栄養管理上最も重要なことは①利用能を大幅に上回る過量投与を避けること,②このような状況においても効率よく代謝される基質を投与すること,の2点と考え検討を重ねてきた.その結果,①種々の制約はあるものの,間接熱量測定法によりおおよその利用能を推測することが可能であること,②十分量の分岐鎖アミノ酸と脂肪が効率よく代謝される可能性があること,が確認された.この2点を中心に,臨床上の諸問題とその対策について述べた.
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