Japanese
English
臨床報告
上皮小体嚢胞の2例
Parathyroidal cyst: A report of two cases and a review of Japanese literature
渡辺 幹夫
1
,
堀口 裕司
1
,
二瓶 和喜
1
,
浅野 晋
1
,
鈴木 知勝
2
Mikio WATANABE
1
1釧路赤十字病院外科
2釧路赤十字病院病理
pp.283-286
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210300
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はじめに
上皮小体嚢胞は比較的稀な疾患とされ,最近では非機能性嚢胞と,上皮小体機能亢進症に伴う腺腫の嚢胞化したものとに分類されている.本腫瘍は術前診断が難しく,多くは甲状腺嚢胞として手術されている.今回,われわれも同様の術前診断をした非機能性上皮小体嚢胞2例を経験したので,1938年に石田らが発表した本邦例の集計46例1)とその後文献的に検索し得た31例,本報告例を合わせた計79例の臨床病理学的検討と,画像および嚢胞の穿刺による術前診断の可能性について考察を加えたので報告する.
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