Japanese
English
特集 80歳以上高齢者の手術
血管外科手術
How to apply the reconstructive vascular surgery to octagenatian in the aged
多田 祐輔
1
,
高木 淳彦
1
Yusuke TADA
1
,
Atsuhiko TAKAGI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.231-237
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210290
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80歳以上の血管外科手術症例は20例(大動脈瘤9,閉塞性疾患9,その他2)で最近増加傾向にある.大動脈瘤のうち4例は緊急例(切迫破裂2,破裂2),閉塞性疾患の3例は急性動脈閉塞である.直死は2例,切迫破裂例と腹部大動脈急性血栓症である.急性動脈閉塞症は遠隔も含めて予後不良であるが,他はほぼ満足すべき長期生存と手術効果の持続が得られている.適応の選択には病変の状況のみでなく,精神的活力の評価が重視され,実際の手術に際しては大動脈遮断対策,粥腫塞栓の防止,剥離面を最小にする配慮が強調される.慢性動脈閉塞には,早期の歩行練習を重視し,術式としては,F-Fバイパス,BiograftによるF-Pバイパスが解剖学的バイパスや自家静脈バイパスより適切である.
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