今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで
上部消化管の内視鏡診療
【診断】
胃生検組織採取のコツ
今村 哲理
1
,
黒河 聖
1
,
本谷 聡
1
1札幌厚生病院胃腸科
pp.1062-1066
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103965
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ポイント
●日頃から診断能向上を図り,生検診断のみに頼ることなく総合的に診断するよう努める.
●超多忙な日常業務の中で,多種多様で煩雑な抗凝固薬,抗血小板凝集薬の取扱いは課題の一つであるが,検査前,検査後の休薬期間を決めておく.
●陥凹病変では白苔際を狙撃生検する.隆起病変では無構造部,陥凹部,隆起部,発赤部から採取する.複数個または複数部位から生検採取する場合は出血流を考慮して採取順位を決める.
●生検採取困難部位では,患者側での工夫(体位変換など),スコープ反転操作の工夫,器具類の選択,機種の選択・変更などで対応する.
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