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特集 生検ガイドライン
日常診療での生検ガイドライン
皮膚・皮下組織生検
Biopsy of the Skin and the Subcutaneous Tissue
田辺 恵美子
1
1東邦大学医学部附属佐倉病院皮膚科
pp.204-205
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901442
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■感染性肉芽腫が疑われた皮膚悪性リンパ腫
患者 47歳,女性.
約2ヵ月前,木の枝で外傷を負った後に,左下腿前面に紅色結節が出現し,徐々に大きさを増してきた.初診時,径25mm,ドーム状の結節であった.血液・尿検査にて異常なく,表在リンパ節腫脹もなかった.スポロトリコーシス結核,非定型抗酸菌感染症などの感染性肉芽腫を疑い,結節の中央を紡錘形に切除生検し,一部を培養,凍結に供した.病理組織にて,真皮上層から皮下組織まで密に浸潤する異型リンパ球を認め,免疫染色にて皮膚T細胞リンパ腫と診断された.
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