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臨床研究
糖尿病による難治性足部潰瘍を合併した閉塞性動脈硬化症例に対する治療経験—血管柄付遊離皮膚移植併用について
A case report of arteriosclerosis obliterance with intractable foot necrosis by diabetic microangiopathy
明元 克司
1
,
富川 正樹
1
,
宮沢 秀樹
1
,
横川 雅康
1
,
北沢 慎次
1
,
上山 武史
1
Katsushi AKEMOTO
1
1富山医科薬科大学第1外科
pp.1803-1806
発行日 1988年11月20日
Published Date 1988/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210224
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はじめに
慢性下肢動脈閉塞症に対する血行再建の進歩はめざましく,その治療成績は安定かつほぼ満足すべきものとなっている.しかし,閉塞性動脈硬化症(以下ASOと略す)は高齢者に多く,種々の併存症を伴っており,なかでも糖尿病の合併頻度は約20%と高く糖尿病性皮膚潰瘍合併例も少なくない.今回われわれはASOに合併した糖尿病性microangiopathyに起因する難治性足部潰瘍例に対して,下肢血行再建と血管柄付遊離皮膚移植を二期的に行い,完治せしめたので報告する.
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