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特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《神経再生と再建の最新トピックス》
神経縫合・神経移植の基礎—顔面神経即時再建/神経血管柄付き遊離筋肉移植
Fundamentals of neurorrhaphy and nerve graft for immediate facial nerve reconstruction and free muscle transfer
佐久間 恒
1
Hisashi Sakuma
1
1東京歯科大学市川総合病院形成外科
キーワード:
神経縫合
,
神経移植
,
顔面神経再建
,
顔面神経麻痺
,
遊離筋肉移植
,
神経二重支配
Keyword:
神経縫合
,
神経移植
,
顔面神経再建
,
顔面神経麻痺
,
遊離筋肉移植
,
神経二重支配
pp.446-454
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203398
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POINT
●神経再建を行ううえでは,まず基本的な手技である神経採取や神経縫合を愛護的かつ確実に行っていくことが大切である。
●顔面神経即時再建においては,神経力源の特徴を十分に理解したうえで,ケーブルグラフト法,ループ型神経移植術,複数の神経力源を用いたbi-directional nerve graftなどを利用して,より早期に力強く回復させるとともに,病的共同運動の少ない再建方法を検討していく。
●陳旧性顔面神経麻痺に対する笑いの再建においては,より対称的な自然な笑いを得るために,患側咬筋神経と健側顔面神経を神経力源とした神経二重支配による神経血管柄付き遊離筋肉移植(dual-innervation法)が主流となりつつある。
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