Japanese
English
特集 外科医のためのMRIの臨床
骨盤領域のMRI
Magnetic resonance imaging of the pelvis
椎名 丈城
1
,
宇野 公一
1
,
三好 武美
1
,
有水 昇
1
,
井原 真都
2
,
斉藤 典男
2
,
更科 広美
2
,
奥井 勝二
2
,
守田 文範
3
,
植松 貞夫
3
Takeki SHIINA
1
1千葉大学医学部放射線科
2千葉大学医学部第1外科
3千葉大学中央放射線部
pp.1641-1647
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210196
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MRIはコントラスト分解能に優れ,矢状断や,冠状断等の自由な裁断面が得られることより,骨盤内各臓器の立体的把握が容易である.また骨盤領域は呼吸や心拍による画像劣化の影響を受けにくく,MRIの良い適応となる.直腸癌のMRIは,他臓器浸潤の判定に有用であり,術前病期診断に果たす役割は大きい.術後の局所再発診断にはT2強調画像が有用であり,瘢痕組織と再発腫瘍のある程度の鑑別が信号強度から可能である.婦人科,泌尿器科領域の悪性腫瘍の病期診断にもMRIは有用であり,鑑別診断を含めた骨盤内臓器の診断において,MRIがX線CTを凌駕しつつあるのが現状と思われる.
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