Japanese
English
臨床報告
気管支脂肪腫の1例
A case of endobronchial lipoma
石川 成美
1
,
朝隈 貞雄
1
,
小路 力男
1
,
色川 正貴
2
,
高橋 敦
3
,
伴 慎一
4
Shigemi ISHIKAWA
1
1日立製作所日立総合病院外科
2日立製作所日立総合病院内科
3日立製作所日立総合病院病理
4筑波大学基礎医学系病理
pp.1525-1528
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210180
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はじめに
気管支内に発育する良性腫瘍は稀で,胸部X線像では肺門型の肺癌との鑑別が困難なことが多く,気管支鏡検査によっても術前の確定診断が得られにくい.また,良性腫瘍とはいえ,気道の閉塞により末梢肺実質の非可逆性の変化をひき起こすため,適切な治療法を選択することが重要である.今回われわれは,右B5 ab分岐部より発生し中間幹を閉塞,中葉の無気肺,下葉の硬化像を伴う気管支内脂肪腫を経験したので報告する.
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