特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96
肝臓
肝組織切離
小澤 和恵
1
,
徳永 行彦
1
,
山岡 義生
1
Kazue OZAWA
1
,
Yukihiko TOKUNAGA
1
,
Yoshio YAMAOKA
1
1京都大学医学部第2外科
pp.843-845
発行日 1988年5月30日
Published Date 1988/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210048
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各種の肝区域切除に共通な操作は省略する.
術中U.S.により腫瘍の局在を確認する際,切除に必要な脈管,特に,肝静脈の走行をよく確かめ,電気メスで印をつけておく.
左外側区域切除,左葉切除の際の肝門部処理については,極めて簡単で安全な方法を行っている.すなわち,肝円索を前方に牽引挙上してその肝側の脂肪組織の部分の漿膜を切開する.脂肪組織を鈍的に剥離すると必ず門脈水平部から臍部が露出される.この層を誤らず追求することで水平部のencircleは容易に可能となる.左肝動脈はその左側に平行していることが多い.
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