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手術手技
食道癌術後縫合不全に対する吻合部バルーン拡張術の治療効果について
The successful effect of balloon dilatation for the suture insufficiency after an esophago-gastrostomy
安永 敏美
1
,
山内 皓
1
,
福山 訓生
1
,
加川 隆三郎
1
,
沖村 英二
1
,
金井 陸行
1
Toshimi YASUNAGA
1
1小倉記念病院外科
pp.515-518
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209970
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はじめに
食道癌根治術後の食道胃吻合部縫合不全は,外科医にとって不愉快な合併症の一つであり,全身管理に難渋することもしばしばである.
われわれは食道胃吻合部の縫合不全の結果生じた頸部瘻孔に対し,吻合部狭窄が原因で瘻孔が難治性になっているのではないかと考え,バルーンカテーテルを用いて縫合不全部吻合口の拡張を図ったところ,瘻孔は急速に閉鎖し縫合不全が治癒することを認めた.その後3例の追試を行ったが,いずれも予想以上の治療効果を示したので報告する.
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