Japanese
English
臨床研究
直腸癌根治手術による排尿および性機能障害
Voiding and sexual dysfunction after radical operation for rectal cancer
吉村 直樹
1
,
岡田 裕作
1
,
吉田 修
1
,
前谷 俊三
2
,
戸部 隆吉
2
Naoki YOSHIMURA
1
1京都大学医学部泌尿器科
2京都大学医学部第1外科
pp.103-106
発行日 1988年1月20日
Published Date 1988/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209912
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はじめに
骨盤内臓器の悪性腫瘍の根治手術にともなう術後台併症として排尿及び性機能障害は比較的よく知られており,これらの障害は術後の生活に多大の影響を及ぼす.宮川ら1,2)は骨盤内臓器の悪性腫瘍のひとつである膀胱腫瘍に対して膀胱全摘術・回腸導管造設術を施行した患者について調査し,尿路変更術と性機能障害が,術後のquality of lifeを大きく低下させたと報告している.
そこで今回は,骨盤内臓器手術のうち,直腸癌に対する直腸切断術および人工肛門造設術による排尿および男子性機能の障害の程度とその経時的な変化を明らかにする目的で検討を加えた.
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