Japanese
English
臨床研究
左側大腸癌イレウス症例の治療
Treatment of obstructing cancer of the left colon and rectum
神田 裕
1
,
蜂須賀 喜多男
1
,
山口 晃弘
1
,
磯谷 正敏
1
,
加藤 純爾
1
,
松下 昌裕
1
Hiroshi KANDA
1
1大垣市民病院外科
pp.97-101
発行日 1988年1月20日
Published Date 1988/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209910
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はじめに
大腸癌では穿孔,イレウスなどの腫瘍による合併症がしばしばみられ,特に高齢者においてその頻度が高いとされている.これらの症例では患者の全身状態が不良なことが多く,しかも高度の進行癌が多いので,患者の救命と癌の根治性という2つの問題を十分に考慮して治療がなされなければならない.その治療方法,とくに下行結腸以下の左側大腸癌イレウス症例については一期的に切除するか,減圧の後に二期的に切除するかについては以前から論議されてきたが,現在のところこの治療方針には一定の見解がない.そこで,われわれは左側大腸癌イレウス例の臨床的特徴と治療成績を検討したところ,興味ある結果がえられたので報告する.
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