特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96
肛門部・その他
腹壁瘢痕ヘルニア手術
若林 利重
1
Toshishige WAKABAYASHI
1
1東京警察病院外科
pp.982-983
発行日 1988年5月30日
Published Date 1988/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210096
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腹壁瘢痕ヘルニアはヘルニア嚢を切除してヘルニア脱出孔を縫合閉鎖するだけですむ場合が多い.
皮膚に手術瘢痕の醜形を認めることが多いので,まずこれを皮下脂肪組織とともに紡錘形に切除する.この際,皮膚の直下にヘルニア嚢が癒着していることがあるので損傷しないように注意する.ヘルニア嚢は一般に手術瘢痕部に頂点を有することが多いが,瘢痕部から外れていることもある.大きさも大小種々であり,形状も単純なものから複雑なものまである.
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