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臨床研究
食道癌の上縦隔最上部リンパ節(TOP(T)—リンパ節)転移の臨床的,病理学的意義(第一報)
Clinical and pathological significance of the metastatic node located in the supreme portion of the mediastium on the cases of the esophageal carcinoma: the first report
大森 典夫
1
,
西平 哲郎
1
,
葛西 森夫
1
Norio OHMORI
1
1東北大学医学部第二外科
pp.1389-1393
発行日 1987年8月20日
Published Date 1987/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209797
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はじめに
食道癌のリンパ節郭清は病巣の解剖学的特徴からその範囲は限られ,さらに郭清リンパ節の検索だけでは食道癌の予後を十分に説明し得ない場合がある.最近上縦隔最上部リンパ節は縦隔と頸部を結ぶリンパ路の要所として注目され,また同リンパ節の転移陽性例は予後不良との報告がみられる1).当科ではこれをTop-リンパ節(T-リンパ節)と称している.右迷走神経が右鎖骨下動脈を回つた箇所(右鎖骨下動脈後面)で気管と食道に接したリンパ節と定義した,そこで当該リンパ節が食道癌の転移,再発および予後といかなる関連をもつかを臨床,病理学的に検討した.
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