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特集 乳癌診療のUp-to-date
治療成績からみたmodified radical mastectomyの評価と適応
Results of modified muscle-preserving radical mastectomy in 742 breast cancer patients
児玉 宏
1
,
菅 典道
2
Hiroshi KODAMA
1
,
Norimichi KAN
2
1乳腺クリニック児玉外科
2京都大学医学部第1外科
pp.1347-1356
発行日 1987年8月20日
Published Date 1987/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209791
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乳癌根治手術術式のなかで,胸筋を温存する術式はmodified radical mastec-tomyとして欧米では最も標準的な手術として広く用いられているが,本邦ではリンパ節郭清が不十分になりはしないかという危惧から必ずしも一般的な術式とはなつていない.そこで大胸筋を温存しながらも定乳切と同等のリンパ節郭清の可能な術式を考案し,過去12年間に742例に用いてきた.その累積生存率および局所再発例の組織学的検討から,本術式は乳癌が大胸筋に直接浸潤しているか胸筋間Rotterリンパ節の転移が著明であるような進行癌以外のすべての乳癌で適応となり,その術後生存率および局所再発率においても,定乳切のそれに比して決して劣らないと結論された.
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