Japanese
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特集 乳癌診療のUp-to-date
鑑別のための画像診断—手順と組合せ
Imaging diagnosis of breast disease
森本 忠興
1
,
駒木 幹正
1
Tadaoki MORIMOTO
1
,
Kansei KOMAKI
1
1徳島大学医学部第2外科
pp.1333-1344
発行日 1987年8月20日
Published Date 1987/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209790
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乳腺疾患に対するマンモグラフィー,超音波画像診断を中心に述べた.両検査の差異は,X線,超音波の特性にもとづくものである.すなわち,若年者の乳腺内や乳腺症を伴う乳腺内の病巣に対する腫瘍像の描出には,マンモグラフィーは不向きであり,超音波検査が適している.また,嚢胞内腫瘍などの腫瘍内部構造の情報を得るには,超音波検査が適している.しかし,マンモグラフィーは微細石灰化像の描出にすぐれており,1cm以下の腫瘤の診断に適している.マンモグラフィーは放射線被曝の問題があるが,超音波検査は無害である.
乳腺腫瘍の診断にあたつては,視・触診のうえに種々の診断法を併用し,各々診断法の長所と短所を補い合わせて,診断率の向上に努めなければならない.
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