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特集 外科医のための超音波応用診断手技
超音波映像下穿刺による消化器疾患の診断と治療—細径針を用いた組織生検と腫瘍内エタノール注入による肝細胞癌の治療について
Percutaneous biopsy and ethanol injection therapy under sonographic control
江原 正明
1
,
大藤 正雄
1
,
木村 邦夫
1
,
税所 宏光
1
,
土屋 幸浩
1
Masaaki EBARA
1
1千葉大学医学部第1内科
pp.603-611
発行日 1987年5月20日
Published Date 1987/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209687
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細径針を用いた超音波映像下穿刺による組織生検および腫瘍内エタノール注入による肝細胞癌の治療について方法及び成績について述べた.組織生検は肝細胞癌の早期診断,とくに画像診断では限界がみられる再生結節との鑑別に不可欠であり,また,膵癌の診断では腫瘤形成型慢性膵炎との鑑別にきわめて有効である.エタノール注入療法は重篤な肝不全例を除く3cm径未満の肝細胞癌に対して適応となり,根治的効果が期待されることを示した.
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