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特集 頸部腫瘤の臨床
診断と治療の実際
炎症性リンパ節腫瘤
Inflammatory cervical adenopathy
松浦 秀博
1
Hidehiro MATSUURA
1
1愛知県がんセンター頭頸部外科
pp.501-505
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209671
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①頸部リンパ節の急性炎症を訴える症例はまず診断に迷うことはあるまい.疼痛・発赤そして発熱を伴う.ただちに抗生剤により治療する.②単にリンパ節腫瘤を訴える症例はまず第1に悪性の可能性を考えてみたい.3cm程の硬いリンパ節は要注意である.③転移リンパ節でなく,悪性リンパ腫でもないと判断できたとき,つぎに結核性リンパ節炎を除外する.④その他のリンパ節腫瘤は最終的に生検を予定しつつ,経過を観察してよい.⑤ただ,以上は頸部外科に限つた臨床についてであるから,内科・小児科領域の全身性疾患によるリンパ節腫瘤の存在にも留意したい.
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