Japanese
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特集 頸部腫瘤の臨床
診断と治療の実際
腫瘍性リンパ節腫瘤
Neoplastic cervical adenopathy
小野 勇
1
Isamu ONO
1
1国立がんセンター病院頭頸科
pp.507-514
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209672
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1)頸部リンパ節の部位の記載は,正確であらねばならない.なぜならば,原発巣により,リンパ節転移の好発部位があるからである.
2)頸部腫瘤を主訴として患者が来院した場合,常に,悪性腫瘍の転移である可能性を念頭において診察し,むやみにopen biopsyをしてはならない.原発巣探索は,迅速かつ経済的に行わなければならない.
3)頸部リンパ節転移は,鎖骨上リンパ節を除いて,頭頸部の原発である確率が高い.
4)頸部リンパ節転移の治療は,根本的頸部郭清術が基本であるが,原発巣あるいは組織診断により選択する.
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