今月の主題 一般医も診る血液疾患
血液疾患を見逃さないために―診断のきっかけ
リンパ節腫脹―リンパ腫を疑うとき
矢野 尊啓
1
1国立病院東京医療センター血液内科
pp.780-782
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102038
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
ポイント
・リンパ節腫大の増大速度,局所の疼痛の有無,触診上の硬度が鑑別診断上重要である.
・悪性リンパ腫のリンパ節は弾性硬で無痛性のことが多い.
・悪性リンパ腫でも,時に腫大リンパ節が自然に縮小することがある.
・癌の転移によるリンパ節腫大は石様硬であり,深部とも強く癒着して可動性を欠く.
・4~8週間の観察で改善しない頸部,鎖骨上窩,腋窩リンパ節腫脹は,生検の適応である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.