Japanese
English
特集 頸部腫瘤の臨床
診断と治療の実際
先天性頸嚢胞・脈管腫・鰓性癌
Congenital cyst and branchiogenic carcinoma
高橋 久昭
1
,
内田 正興
1
Hisaaki TAKAHASHI
1
,
Masaoki UCHIDA
1
1癌研病院頭頸科
pp.469-476
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209668
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
先天性頸嚢胞・脈管腫は,臨床上,頸部腫瘤として重要な疾患である.先天性頸嚢胞には正中頸嚢胞と側頸嚢胞がある.また,脈管腫のうち通常よくみられ,頸部腫瘤として臨床的に問題となるのは嚢胞状リンパ管腫と海綿状血管腫である.先天性頸嚢胞・脈管腫はいずれも特異な疾患であり,診断にあたつては発生病理を理解し,好発部位・臨床的特徴を念頭におく必要がある.鑑別疾患は多いが,嚢胞性腫瘤として,臨床上,悪性腫瘍の嚢胞状変性が重要である.本稿では悪性腫瘍の嚢胞状変性あるいは鰓性癌との鑑別点を強調した.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.