Japanese
English
臨床報告
狭窄型虚血性大腸炎の1治験例
A case of ischemic colitis with a girdle ulcer
八木 実
1
,
高橋 修一
1
,
田崎 哲也
2
,
味岡 洋一
3
,
畠山 勝義
4
Minoru YAGI
1
1新潟県厚生連魚沼病院外科
2新潟県厚生連魚沼病院内科
3新潟大学医学部第1病理
4新潟大学医学部第1外科
pp.255-259
発行日 1987年2月20日
Published Date 1987/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209639
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はじめに
虚血性大腸炎は,近年わが国でも国民年齢層の高齢化に伴い増加すると考えられる疾患であり,報告例の増加により,臨床的.X線学的・内視鏡的・病理学的知見も明らかとなつてきた.しかし,本疾患は,腸管の虚血の期間や程度,病因等により様々に異なつた病態を呈すると考えられ,一過性で経過観察のみで終わる症例も多い.そのため外科的適応となる症例は少ない.今回,われわれは腸閉塞症状をきたし,全周性に潰瘍の形成を認めた稀な狭窄型虚血性大腸炎の1症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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