Japanese
English
症例
アルコール性ケトアシドーシスに併発した右側狭窄型虚血性大腸炎の1例
A case of constrictive ischemic colitis in the ascending colon associated with alcoholic ketoacidosis
長谷川 誠
1
,
佐藤 和弘
1
,
大﨑 慎一
1
,
矢島 健広
1
,
池田 重雄
1
,
永嶌 嘉嗣
1
M. Hasegawa
1
,
K. Sato
1
,
S. Oosaki
1
,
T. Yajima
1
,
S. Ikeda
1
,
Y. Nagashima
1
1玄々堂君津病院
キーワード:
アルコール性ケトアシドーシス
,
アルコール依存症
,
虚血性腸炎
Keyword:
アルコール性ケトアシドーシス
,
アルコール依存症
,
虚血性腸炎
pp.187-190
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_187
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はじめに アルコール性ケトアシドーシス(alcoholic ketoacidosis:AKA)はアルコール常用者において脱水,栄養不良が契機となって発症する疾患である.臨床症状としては悪心,嘔吐,腹痛,意識障害を示す患者が多く,ほとんどの患者は十分な輸液を中心とした全身管理のもと軽快するが,時として経過中に急性腎障害や播種性血管内凝固症候群(DIC)を起こし重症化する患者がみられる.今回,AKAによりショックとなりその後右側狭窄型虚血性大腸炎を発症し腸閉塞症となり,最終的に手術を施行し軽快した1例を経験したので文献的考察とともに報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021