Japanese
English
臨床報告
主膵管全域に嚢胞状拡張を示したいわゆる粘液産生膵癌に対する膵全摘の1例
A case of total pancreatectomy for mucin-producing pancreatic cancer with diffuse cystic dilatation of the main duct
山碕 芳生
1
,
五嶋 博道
1
,
苔原 登
1
,
酒井 秀精
1
,
太田 正澄
1
,
草川 雅之
1
,
山本 宣一
2
Yoshio YAMAZAKI
1
1三重県厚生連中勢総合病院外科
2山本胃腸科病院
pp.261-265
発行日 1987年2月20日
Published Date 1987/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209640
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はじめに
いわゆる「粘液産生膵癌」は,産生された多量の粘液が膵管内に充満して,特有の内視鏡像・膵管造影像を示すことが大橋ら1)によつて報告されて以来,本邦において22例が集計されている2).
われわれは膵頭体部から尾部におよぶ腫瘤を形成し,特徴的な乳頭内視鏡所見と膵管造影像を呈した、いわゆる粘液産生膵癌の1例に膵全摘を施行し良好な経過をえているので若干の考察を加えて報告する.
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