Japanese
English
特集 胃癌手術の限界と合理化
Appleby手術における検討—遠隔成績の評価および合併症とその対策について
Appleby's operation. Its long term results. Its postoperative complications and their prevention
飯塚 一郎
1
,
小西 敏郎
1
,
出月 康夫
1
Ichiro IIZUKA
1
,
Toshiro KONISHI
1
,
Yasuo IDEZUKI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.1529-1534
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209551
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1) stage Ⅲ胃癌症例の累積5年生存率は,Appleby手術例で34.6%,通常の胃全摘膵脾合併切除例で20.5%であり,Appleby手術により,進行胃癌の遠隔成績を向上せしめたと判断された.
2)肝壊死,胆嚢壊死,十二指腸縫合部の縫合不全は,総肝動脈切離による虚血と関連が深いと考えられ,Appleby手術後,それぞれ5%,8%,7%に発生した.これらの多くは,術中所見に応じた適切な処置,方針の変更により,予防可能であると考えられた.
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