Japanese
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特集 胃癌手術の限界と合理化
早期胃癌における検討—早期胃癌の手術における問題点
Some problems of surgical treatment in early gastric cancer
藤田 佳宏
1
,
山根 哲郎
1
,
高橋 俊雄
1
Yoshihiro FUJITA
1
,
Tetsuro YAMANE
1
,
Toshio TAKAHASHI
1
1京都府立医科大学第一外科
pp.1507-1513
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209548
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早期胃癌手術例290例の病態ならびに遠隔成績を検討し,それに基づいて早期胃癌手術における問題点について検討した.m癌ではリンパ節転移はわずか1例(1%)にみられ,また術後再発例はなかつた.再発11例は全てsm癌であつた.R0-1とR2手術で相対生存率による差はなかつた.以上の結果よりm癌ではR1の縮小手術の適応も考えられるが深達度診断の正確性には未だ限界があり,一方,安全性からも現時点では標準術式としてはR2手術が妥当と考える.
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