今月の主題 早期胃癌研究の焦点
研究
早期胃癌の検討
樺木野 修郎
1
,
福久 由光
1
,
上野 礼二郎
1
,
木戸 昌夫
1
,
藤田 卓三
2
,
水上 忠久
3
1久留米大学医学部脇坂外科
2久留米大学医学部奥田内科
3久留米大学医学部放射線科
pp.73-80
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110601
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Ⅰ.緒言
近年,胃透視技術の進歩とともに,内視鏡による検査が進み,一方,細胞診も広く実施されるようになり,早期胃癌の発見率も高くなってきたようである.
しかしながら,早期胃癌の中にも組織診断によって,初めて癌と診断されたものも少なくない.
早期胃癌に関して最初に記載したのはMallory1)である.それ以前にBroders2)は皮膚癌の研究において,基底膜内に限局した癌をCarcinoma in situと呼んだが,その後Ewing3),Konjetzny4),Rossele5)等により種々の名称が与えられた.
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