Japanese
English
論説
早期胃癌再発例の検討
Recurrent cases of the early gastric cancer
新井 松雄
1
,
石井 良治
1
,
大槻 道夫
1
,
比企 能樹
1
,
古谷 健二
1
,
沢野 芳郎
1
,
藤山 実
1
,
吉野 肇一
1
Arai MATSUO
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.1429-1432
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205214
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癌が胃粘膜内または胃粘膜下層に限定している早期胃癌は,診断法の進歩と一般の集団検診等の関心が高まつてきたこと等により,発見される機会が多くなり,胃癌としての根治治癒率も大きく向上してきた.
一方癌が粘膜内,粘膜下層内に限局する胃癌にもリンパ節転移を伴なうものが観察され,再発を認められる例もあり,必ずしも100%の治癒率をみない.われわれの教室でも(昭和39年〜昭和42年)44例の早期胃癌例を経験したが,今までに興味ある経過を辿つた早期胃癌再発例3例について,そのリンパ節転移,脈管侵襲,深達度,異型度その他の点より検討を加えて,再発の機序を解析し,合せて早期胃癌の手術々式,経過,遠隔についても考按を加えた.
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