カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・15
胆管癌
鳥枝 道雄
1
,
守田 信義
1
,
野島 真治
1
,
河野 佳宣
1
,
江里 健輔
1
,
毛利 平
1
1山口大学医学部第1外科
pp.1497-1499
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209546
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胆管癌の肉眼的分類
本邦における胆管癌の肉眼的分類は、乳頭型,結節型,乳頭浸潤型,結節浸潤型,浸潤型,特殊型の6型に分類されている1).乳頭型と結節型はともに隆起性腫瘍を表わすが,くびれの有無で区別される.浸潤型は明らかな限局性隆起を示さず,壁内浸潤を呈するものとされている.特殊型は,潰瘍型や小顆粒型など特殊な形態を示すものとされているが,実際には稀と考えられる.以上を大別すると,隆起型,浸潤型,特殊型の3型に分類できる(表1).われわれが経験した切除例では,隆起型が2例(12%),浸潤型が15例(88%)と,浸潤型が大半をしめた.特殊型は1例も経験していない.
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