Japanese
English
臨床研究
弁膜症手術後の低心拍出量症候群(LOS)発生に関与する因子の検討—最近の25例から
Factors associated with postoperative low output syndrome in valve surgery
近江 三喜男
1
,
古川 昭一
1
,
小田 達郎
1
,
江里 健輔
1
,
毛利 平
1
Mikio OHMI
1
1山口大学医学部第1外科
pp.559-564
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207941
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はじめに
弁膜症手術の成績は近年,診断,治療の進歩,手術手技の確立,心筋保護法の改良などにより安定したものとなつている.しかしながら,未だhigh risk症例を手術する機会も多く,それに伴う術後の低心拍出量症候群(LOS)は心臓手術には不可避の問題として残されている.われわれは,術前,術中の諸因子を分析し,術後LOSの発生に関与する因子,特にhigh riskおよび非high risk症例について,LOS発生の基盤となつた因子の相異を検討したので若干の考察を加えて報告する.
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