Japanese
English
臨床報告
縦隔に発生したyolk sac tumorの1例
A case of yolk sac tumor of the mediastinum
林 正修
1
,
鈴木 正臣
1
,
鈴木 幾夫
1
,
高橋 一郎
1
,
佐々木 信義
2
,
水野 武郎
2
Masanobu HAYASHI
1
1豊橋市立桜ケ岡病院外科
2名古屋市立大学医学部第2外科
pp.359-363
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209279
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はじめに
Yolk sac tumorはTeilum1)により提唱された,悪性度の高い,胚細胞由来の腫瘍である.主として性腺部に好発するが,性腺外でも仙尾部,後腹膜,縦隔など正中線に近い部位に発生し,また血清α—fetoprotein(AFP)が異常高値を示す特徴を有する.
今回,われわれは縦隔に発生し,病勢の経過とともに血清AFP値の動向を追跡できたyolk sac tumorの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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