Japanese
English
特集 糖尿病合併患者の手術と管理
糖尿病患者の麻酔
Anesthetic management of patients with diabetes mellitus
北村 俊治
1
,
沼田 克雄
1
Shunii KITAMURA
1
,
Katsuo NUMATA
1
1横浜市立大学医学部麻酔科学教室
pp.305-309
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209270
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手術侵襲により糖質代謝は大きく影響を受け,糖尿病患者の麻酔管理はketo—acidosisやangiopathyの合併症を予防する点でも重要である.頻回に血糖尿ケトン体,電解質をチェックし,血糖値<250mg/dl,尿ケトン体陰性,正常範囲の電解質となるように,インフュージョンポンプによるインスリン持続注入とグルコース輸液を行い,糖質の代謝されやすい状態をつくる.手術前後を通じて血糖値を急激に変動させないこと,麻酔の導入・維持をスムーズに行うこと,術後管理について主治医に申し送ることが大切である.各施設に合つた糖尿病の術中管理のプロトコール作成が望ましい.
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