麻酔の知識・9
麻酔中におこり得る患者の状態悪化と事故
沼田 克雄
1
1専売公社東京病院麻酔科
pp.62-63
発行日 1968年12月1日
Published Date 1968/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914236
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血圧の下降とか,アノキシアとか,麻酔中に患者の状態が激変することは,可能性としていくらでもあり得ることである。したがって,十分な用意なしに麻酔を行なうことは,重大な事故につながるものと思わなければならない。
例えば今,バルビトレート(ラボナールなど)を静注して患者に全身麻酔をかけたとしよう。これでおこり得る好ましくない状態変化にはどんなものがあるか。そしてそれに対処するにはどんな用意が必要であろうか。先を読む前にしばらく眼を閉じて,自分で答えてみていただきたい…。
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