麻酔の知識・1
麻酔の歴史
沼田 克雄
1
1東京大学医学部麻酔科
pp.62-63
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913946
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いとぐち
薬剤には,多かれ少なかれ副作用というものがつきまとう。よい薬を作り出すためには,よく効く物質の発見ということのほかに,この副作用をいかにして最少ならしめるかという工夫が必要である。そのためには,その薬の化学構造の一部を少し変えてよりよいものを作り出すとか,他の薬剤を添加して薬効を高め,副作用を少なくするよう配合するとか,いろいろな苦労が積み重ねられてきている。
麻酔剤はどうであろうか。現在広く用いられている薬を三つほど例にひいてみよう。
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