麻酔の知識・11
局所麻酔
沼田 克雄
1
1専売公社東京病院麻酔科
pp.46-47
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914370
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局所麻酔というのは,体の一部分のみを対象とし,そこの神経伝導を局所麻酔剤で一時的に遮断して,痛みを断つことをいう。運動神経は随伴的に遮断されることもあるし,無関係のこともある。意識は失われない。
神経の,どの部分で遮断するかによって,局所麻酔は図のような種類に分けられる。表面麻酔は,薬液を粘膜に塗布したり噴霧したりするものであり,それ以外は注射で行なわれる。脊椎麻酔と硬膜外麻酔は別にとりあげて後述する。
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