Japanese
English
特集 Borrmann 4型胃癌—私の治療
Borrmann 4型胃癌の集学的治療—私のプロトコール—手術+温熱療法
Multimodal treatment for Borrmann 4 type gastric cancer by surgery in combination with hyperthermic treatment
前田 迪郎
1
,
古賀 成昌
1
,
浜副 隆一
1
Michio MAETA
1
,
Shigemasa KOGA
1
,
Ryuichi HAMAZOE
1
1鳥取大学医学部第1外科
pp.189-193
発行日 1986年2月20日
Published Date 1986/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209250
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1965年から1983年までの胃癌切除例1,497例中Borrmann 4型胃癌が184例(12.3%)を占めた.このうち,治癒切除は76例(41.3%),非治癒切除は108例(58.6%)であつた.非治癒切除症例における非治癒となつた因子,治癒切除症例における再発様式は,いずれも腹膜播種が圧倒的多数であつた.したがつて,Borrmann 4型胃癌の治療成績向上のためには,腹膜播種に対する治療,あるいは予防対策が重要と考えられた.われわれは腹膜播種による非治癒切除症例に対しては,mitomycin Cを併用した持続温熱腹膜灌流(CHPP)をくり返し,また,治癒切除症例に対しては,腹膜播種の予防として術直後にCHPPを行い,それぞれに遠隔成績の向上がみられた.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.