Japanese
English
臨床報告
巨大腹部腫瘤を形成した小網原発平滑筋腫の1例
A case report of giant leiomyoma of lesser omentum
㽗村 泰樹
1
,
秋元 博
1
,
原 伸一
1
,
石井 義之
1
,
柏木 秀幸
1
,
吉井 修二
1
,
伊藤 顕彦
1
,
足利 建
1
,
堀 訓也
1
,
曽爾 一顕
1
Yasuki UNEMURA
1
1富士市立中央病院外科
pp.125-128
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209242
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はじめに
一般に,良性平滑筋腫の部位別発生頻度は,体内における平滑筋の分布と相関するといわれる.泌尿生殖器系,消化管には多く,皮膚には少ないが,深部の軟部組織においてはさらに頻度が低くなる.この深部の軟部組織に含まれる大網,小網,後腹膜原発の平滑筋腫は,きわめて稀といえる疾患であり,本邦では現在までに6例の報告を見るに過ぎない.最近われわれは巨大腹部腫瘤を形成した小網原発平滑筋腫の1例を経験したので報告する.
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