Japanese
English
特集 肝内胆石に対する胆道ドレナージ手術
乳頭形成術
Indication of sphincteroplasty for intrahepatic calculi
松代 隆
1
,
高尾 信太郎
1
,
長嶋 英幸
1
,
山形 倫
2
Takashi MATSUSHIRO
1
1東北労災病院外科
2東北労災病院内科
pp.1631-1637
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209193
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
乳頭形成術と乳頭切開術は異なる術式であり,前者では乳頭括約筋機能が完全に廃絶されるが,後者ではむしろその温存を目的として行うべきである.したがつて,両手術の適応も異なる.肝内結石症における乳頭形成術の適応は,1)合併する十二指腸乳頭炎が高度で不可逆性と判定された場合,2)肝内胆管に多数の小結石や胆泥を認め,手術操作で完全な摘出が困難と考えられた場合である.肝内結石症では不可逆性乳頭炎を伴う症例が少なからずみられることより,適応例には積極的に乳頭形成術を付加すべきである.その遠隔成績も良好であつた.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.