Japanese
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特集 肝硬変合併患者の手術と管理
術中管理と手術方針—肝癌手術
Managements during operation and surgical principles of hepatectomy with cirrhosis
中西 昌美
1
,
五十嵐 究
1
,
佐藤 直樹
1
,
佐野 秀一
1
,
内野 純一
1
Yoshimi NAKANISHI
1
1北海道大学医学部第1外科
pp.1513-1518
発行日 1985年11月20日
Published Date 1985/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209173
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肝癌の切除率の向上は,近年の画像診断の進歩によるところが大であるが,併存病変としての慢性肝炎,肝硬変症によりその切除量は大きく制限される.多くは中等度以上の肝障害例であり,術前の病態把握は術中・術後管理および手術方針に直接関与するもので,慎重な検討と判断が重要である.
手術方針としては術前の肝予備能などを参考に術中の肝肉眼的所見,腹水のcontrolの状態,その他総合的に決定されなければならず,また術中管理は術前の代謝変動の把握を十分に行つたうえで,麻酔医ともよく協力して行うことが肝要である.
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