Japanese
English
特集 肝硬変合併患者の手術と管理
術中管理と手術方針—胃癌手術
Surgical management for the gastric cancer in the patients with liver cirrhosis
武田 仁良
1
,
山名 秀明
1
,
橋本 謙
1
,
荒木 恒敏
1
,
掛川 暉夫
1
Jinryo TAKEDA
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.1499-1502
発行日 1985年11月20日
Published Date 1985/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209170
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肝障害の終末像である肝硬変を合併した胃癌手術では,手術侵襲に伴い各種臓器に与える影響は大きい.特に肝予備能でICG消失率の経日的変化では一般に術直後が最も低下するが,肝正常群の開胸のみの肺癌手術では13%低下,胃癌では23%低下し,術後14日目には両者とも術前値まで回復していた.一方,肝硬変群では門脈圧亢進症に対する開腹のみの直達手術で34%,胃癌で35%と著明に低下し,両者とも術後14日目でもわずかに回復したに過ぎない.
肝硬変合併胃癌に対しICG消失率,ICG-Rmaxを中心に肝予備能からみた手術適応につき,手術方針,術式選択,麻酔,術前後の管理につき報告する.
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