肝胆膵領域における最新の画像診断
肝癌に対する最新の術中超音波
佐藤 公太
1
,
光法 雄介
,
伴 大輔
,
入江 工
,
野口 典男
,
工藤 篤
,
中村 典明
,
田中 真二
,
有井 滋樹
1東京医科歯科大学 肝胆膵・総合外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
肝内胆管
,
術中モニタリング
,
超音波診断
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Monitoring, Intraoperative
,
Cholangiocarcinoma
pp.123-127
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011113923
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肝切除術における術中超音波は、腫瘍・脈管の位置確認や切除のガイド・ナビゲーションとして基本的かつ重要な手技である。従来の術中超音波に加えて、perflubutaneを用いた造影超音波を行うことで、小病変の検出や腫瘍の辺縁・境界の明瞭化、腫瘍栓の存在確認などが期待できる。また腫瘍内の微小な血管構造も描出可能であるため、腫瘍の質的診断にも有用と考えられ、今後、術中造影超音波は肝切除術に必須の検査になると考えられる。本稿では、実際に手術支援に有用であった症例を供覧し、その有用性を報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011