Japanese
English
臨床研究
肛門部手術における仙骨硬膜外麻酔—自験例11,736例の検討を中心に
Caudal anesthesia in proctal surgery:analysis of 11,736 cases
佐々木 一晃
1
,
石山 勇司
2
,
中山 豊
2
,
宮下 秀隆
2
,
後藤 幸夫
1
,
長谷川 格
1
,
国本 正雄
1
,
戸塚 守夫
1
,
早坂 滉
1
Kazuaki SASAKI
1
1札幌医科大学第1外科
2札幌いしやま病院
pp.1405-1407
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209154
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
仙骨硬膜外麻酔(caudal anesthesia,以下仙骨麻酔)は,幼小児の麻酔として近年有用であるとの報告は多々認められる1-3).しかし,成人において麻酔範囲,手技等の問題より手術麻酔として一般的でなく,腰椎麻酔がその大部分を占めている2)のが現実である.つまり,痔核などの肛門部手術においても,低位腰椎麻酔またはサドルブロックなどの脊椎麻酔が常用されている.
著者らは,肛門部手術に仙骨麻酔を常用し,その術中,術後の患者管理の容易さと安全性などの有用性を認めたので,これまでに経験した約12,000例の検討とともに,若干の文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.