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臨床研究
甲状腺シンチグラフィーによる甲状腺結節の診断—99mTcおよび201Tlシンチグラフィーの3方向撮像による検討
Evaluation of thyroid scintigraphy for thyroid nodules:three directions method of 99mTc and 201Tl scintigraphy
相吉 悠治
1
,
松本 邦彦
2
,
牛尾 浩樹
1
,
秋貞 雅祥
2
,
植野 映
1
,
添田 周吾
1
,
山下 亀次郎
3
Yuji AIYOSHI
1
1筑波大学臨床医学系外科
2筑波大学臨床医学系放射線科
3筑波大学臨床医学系内科
pp.1397-1403
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209153
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はじめに
甲状線結節に対する補助診断法として,甲状腺シンチグラフィー,甲状腺軟X線撮影法,超音波検査法,穿刺吸引細胞診等が広く用いられている.甲状腺シンチグラフィーは,癌症例の約70%が診断できるので有用とする者1,2)と,良悪性の鑑別には役に立たないとする者3-5)があり,施設によつてその取り扱い方は様々である.
数年前より甲状腺シンチグラフィーの新しい核種として201Tlが導入され,甲状腺結節の良悪性の診断に有用との報告もある6).我々は,最近の甲状腺結節手術症例についてのシンチグラフィーの有用性を検討したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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