Japanese
English
特集 Iatrogenic Abdominal Trauma—その予防と対策
肝生検によるHemobilia
Hemobilia secondary to liver biopsy
土屋 幸浩
1
,
渡辺 義郎
1
,
粕谷 直樹
1
,
篠崎 正美
1
,
山口 武人
1
,
大藤 正雄
1
,
野口 武英
2
,
伊藤 文憲
2
,
小渋 陽一
3
,
高良 健司
3
,
宇野沢 隆夫
3
Yukihiro TSUCHIYA
1
1千葉大学医学部第1内科
2社会保険船橋中央病院内科
3鹿島労災病院内科
pp.1051-1057
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209080
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝生検後にみられたHemobiliaの自験5症例に文献例7症例を加えて,診断,病態,治療について考察を加えた.
1.初発症状は痂痛発作であり,生検後平均4.2日(3〜5日)と遅れて発症した.
2.超音波では自験例全例に異常所見がみられ,早期診断に有用であつた.胆嚢では腫 大と異常エコーが,胆管では軽度拡張(7〜8mm)と異常エコーがみられた.
3.経皮的あるいは内視鏡的胆汁ドレナージは疼痛の軽滅と減黄には有用であつたが, 減圧後再出血がみられた.
4.血管造影は本症の病能診断と治療(経カテーテル動脈塞栓療法)に役立つた.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.