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特集 噴門部癌の手術術式—適応と根拠
開胸術式—私はこうしている
Gastric carcinoma with esophageal invasion:its surgical treatment by left thoracoabdomino-phlenotomy combined with pancreatico-sple-nectomy
鈴木 博孝
1
,
鈴木 茂
1
,
喜多村 陽一
1
Hiroyoshi SUZUKI
1
,
Shigeru SUZUKI
1
,
You-ichi KITAMURA
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.913-923
発行日 1985年7月20日
Published Date 1985/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209059
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食道浸潤胃癌の外科治療成績は不良である.経験例を基に問題点,手術手技とその根拠について述べる.現行の術式は左開胸開腹・横隔膜切開・下部食道切除胃全摘兼膵脾合併切除でRoux-en Y食道空腸吻合を行つている.郭清はリンパ節のみならず脈管侵襲も考慮し,R2郭清+R3,R4重点郭清を行つている.胸腔内リンパ節No.108以下を郭清,ときに横隔膜裂孔部,脚部も切除する.No.110,No.111の転移率は左開胸例で13.6%,6.8%である.No.10,No.11の転移率は10.4%,16.7%と高く,膵脾合併切除は必要である.治療成績は条件を一定にすると左開胸+膵脾合併切除が,開胸,開腹単独,開腹+膵脾合併切除より予後良好で5生率45%,10生率28%であつた.
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