Japanese
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特集 噴門部癌の手術術式—適応と根拠
非開胸術式—私はこうしている
Non-transthoracic procedure for carcinoma of the gastric cardia:application of self pulling-up retractor (by Morioka) and auto-suture with EEA
三隅 厚信
1
,
三隅 克毅
1
,
馬場 憲一郎
1
,
庄嶋 健
1
,
近藤 浩幸
1
,
原田 和則
1
,
有馬 幸一
1
,
片渕 茂
1
,
本明 宜彦
1
Atsunobu MISUMI
1
1熊本大学医学部第2外科
pp.889-895
発行日 1985年7月20日
Published Date 1985/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209056
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食道に浸潤を認める噴門癌の根治手術においては,下縦隔リンパ節(No.108,110,111,112)の郭清と十分な食道の切除を行う必要がある.最近,森岡式吊り上げ式開腹器を使用することによつて,縦隔内の広い視野が得られ,下縦隔リンパ節の郭清と広範な食道切除が容易にでき,さらにEEAによる器械吻合を応用するとImの部位での吻合も可能になつた.
一応,食道内癌進展距離が3cm以内の噴門癌を本術式の適応と決め,過去3年間に22例に施行した.術後合併症として,縫合不全はみられず,術後肺合併症の発生率は13.6%で,開胸例の20.0%に比べて低い傾向が認められた.
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