Japanese
English
方法と裝置
非開胸左心房圧測定法
Direct Measurement of Left Auricular Pressure.
藤本 淳
1
Kiyoshi FUJIMOTO
1
1大阪大学医学部第一外科教室
1The 1st Surgical Clinic, Medical School of Osaka University
pp.301-304
発行日 1955年5月15日
Published Date 1955/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200238
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心臟の4つの室の中で静脈カテーテル法により右心房及び右心室に,又動脈カテーテル法により左心室に達し得るが,左心房への到達は困難であり且つ動脈カテーテル法そのものの危険もあり,カテーテル法により左心房に達するのは心房隔壁欠損がある場合の外は困難である。然るに左心房圧を知ることは僧帽瓣々膜症の血液動態を探求するには不可欠なものであり,これに対し一部の学者1)は肺動脈楔入圧(Pulmonary Artery Wedge Pressure)を利用しているが,これは左心房の圧変動のすべてを示さない,従つて非開胸にて左心房に達することは多くの心臟疾患研究者の望みであつた。
1953年にAllison2),Epps3)等が経気管支にて左心房に達する方法を,亦Bjork4)は経皮的に左心房に達する方法を発表した。
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