Japanese
English
特集 術中エコー
膵手術に対する応用
Intraoperative ultrasonography for pancreatic surgery
宮下 正
1
,
鈴木 敞
1
,
内田 耕太郎
1
,
戸部 隆吉
1
Tadashi MIYASHITA
1
1京都大学医学部第1外科
pp.63-71
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207867
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はじめに
さまざまな画像診断法が百花妍を競うごとき今日にあつて,とりわけ超音波検査の隆盛には目を瞠るものがある.高度なME技術の産物でありながら,他の大型診断装置にはない親しみやすさがあり,あたかも触診と並ぶ,第三の手であるかのように感じられる点が大きな魅力といえる.
さて膵癌をはじめとする種々の外科的膵疾患に対するわれわれの超音波検査の方針は,まず術前に体表からの走査を行い,次いで術中にさらに詳細に検討し,最後に膵切除標本の水浸超音波検査をもつて完結するという3つのstepから成り立つている.この三者はいずれをとつても必要不可欠のものであり,殊に最後の膵切除標本水浸超音波像を実際の肉眼所見と対照することによつて得られた情報の蓄積が術中超音波診断を行う上で大きく役立つている.
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