Japanese
English
臨床報告
反復する大量出血を起こした小腸Crohn病の1例
A case report of Crohn's disease
牧角 寛郎
1
,
丸田 憲三
2
,
田中 俊正
1
,
満田 和信
1
,
石沢 隆
1
,
出石 寛
2
,
西 満正
1
,
中村 敬夫
3
,
田中 貞夫
3
Kanro MAKISUMI
1
1鹿児島大学医学部第1外科
2社会保険宮崎江南病院
3鹿児島大学医学部第2病理
pp.547-550
発行日 1985年4月20日
Published Date 1985/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208992
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はじめに
Crohn病は,消化管壁を非連続的に全層にわたつて侵す非特異的肉芽腫性炎症性疾患として知られている.その成因としては,細菌,Virus,免疫学的異常,遺伝的素因の他,環境因子等が考慮されているが詳細は不明である.本症は一般には腹痛,下痢,体重減少などを主症状として発症してくるが,今回,我々は大量下血を主訴に入院し,術前検査にて小腸Crohn病と診断,手術を施行した症例を経験したので,その診断・手術適応・術式等について若干の文献的考察を加え報告する.
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